「NPO法人アクセプト・インターナショナル」の代表理事を務め、紛争問題の解決を目指して活動されている永井陽右さん。
危険すぎて誰もやりたがらないソマリアでの支援活動を10年に渡って続け、これまで多くのソマリアの若者たちを社会復帰させてきた実績をお持ちの方です。
世界の紛争の最前線に立って支援をされて来られた永井陽右さんの出身高校や大学はどこなのでしょうか。
また、これまでの経歴や、永井陽右さんが現在の活動を始めるキッカケとなった過去のいじめの話についてまとめています。
この記事で分かること
永井陽右の出身高校は?
永井陽右の出身大学は?
永井陽右の経歴や過去のいじめとは?
永井陽右のプロフィール
目次
永井陽右の出身高校は?
永井陽右さんの出身高校は、藤嶺学園藤沢(とうれいがくえんふじさわ)高等学校です。
場所は神奈川県藤沢市にある私立の男子校で、偏差値は55、神奈川県内では100/340位レベルの高校です。
高校生時代の永井陽右さんの偏差値は40前後で、部活動はバスケットボール部に所属していました。
藤嶺学園藤沢高等学校の出身者には、元野球選手の石井貴さんや代田建紀さん、お笑い芸人ラランドのニシダさんなどがいます。
藤嶺学園藤沢高等学校では、『何事にも粘り強く取り組めるような打たれ強さ』を身に付けられるようなカリキュラムを行っています。
「答えの無い問い」に自らの力で対応し、躓いても何度でも立ち上げれるような強い人間を育てることを理念に掲げているようですね。
永井陽右さんはソマリアで活動したいと思った時に、周囲の誰からも反対されたそうですが、そんな中でも強い意思を貫かれています。
永井陽右さんご自身の性格もあると思いますが、高校生活の中で培われた部分もあるかもしれませんね。
永井陽右の出身大学は?
永井陽右さんの出身大学は早稲田大学教育学部複合文化学科です。
場所は、東京都新宿区西早稲田にあります。
偏差値は65、先生も生徒も個性豊かな人が多いようですね。
永井陽右さんは一浪して早稲田大学に入学しています。
ソマリアの悲惨な現状を知って助けたいと思い、1年生の時にソマリアの青年NGOとともに「日本ソマリア青年機構」を創設しました。
当時のメンバーは永井陽右さんとソマリア人20数名だったそうですが、友人に声を掛けるなどして日本人メンバーも増やしていったそうです。
永井陽右の経歴や過去のいじめとは?
永井陽右さんの経歴をまとめます。
- 藤嶺学園藤沢高等学校卒業
- 高校時代にいじめをしていたが、ツバルの記事を読んで弱者を助けたいと決意する
- 早稲田大学教育学部複合文化学科へ入学
- 大学1年生の時に「日本ソマリア青年機構」を創設
- 2013年8月社会復帰プログラム「Movement with Gangsters」を立ち上げる
- 大学卒業後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス修士課程入学
- 2016年9月より、ソマリア紛争の最前線へ
- 2017年4月、団体名を「NPO法人アクセプト・インターナショナル」へ改称し代表理事へ
いじめっ子だった過去
永井陽右さんは現在ではソマリアを中心に活動をされていますが、一番最初に助けたいと思ったのはツバルという国でした。
高校2年生の夏休みに、「地球温暖化の影響でツバルが近い将来、海に沈んでしまう」という記事を見て大きな衝撃を受け、助けたいと思ったそうです。
当時、高校でスクールカーストの上位にいた永井陽右さんは、学校で目立たない生徒などをいじめる側にいました。
パッとしない生徒を殴る蹴る、無視する、いじるなどしていたそうですね。
しかし、このツバルの記事をみたことで「自分は他人に対してなんてひどいことをしたのだろう」と強い後悔と反省の念に苛まれます。
それまで他人のことを考えたことなどなかった永井陽右さんでしたが、ツバルの記事を読んだことで「みんなそれぞれ主人公でちゃんと生きている」ということに気付き始めたんだとか。
そこでつるむ友達も変えて、それまでいじめの対象だった目立たない生徒やいじられキャラのクラスメイトにも声を掛けて遊んだりするようになりました。
「ツバルが沈むのを自分が止めるんだ」とう強い使命感を持ち、いじめていた人への罪滅ぼしのためにもいじめられている人を助けることに人生を捧げようと決意したそうです。
高校生の時にこれほどまでに強い気持ちをもつなんて、ツバルの記事は相当衝撃的だったのでしょうね。
大学生時代
浪人勉強中に、ルワンダの悲惨な状況を知った永井陽右さんは、助けるべき対象をツバルからルワンダへと変えます。
ツバルは今すぐ沈まないけれど、ルワンダでは人が亡くなっているという深刻さを感じたからだそうです。
しかし、入学した週に念願のルワンダへ行ってみると、現在は新興国に近い状態まで状況が改善しているのを知って肩透かしを喰らいます。
その足で向かったケニアで、今度はソマリアの悲惨な状況を知り、助けるべきはソマリアだと決意します。
ただ、ソマリアは危険すぎて支援活動している団体が皆無でした。
ソマリアで活動したいと言うと周囲からは猛烈に反対されたそうです。
でも、「誰もやろうとしないが誰かがやらなければいけない、自分は世界で一番いじめられている人を何とかするんだ」という強い意思と覚悟があった永井陽右さん。
その頃、早稲田大学にソマリア人の遺児が入学したことを知り、彼らを通じてソマリアの青年NGOとともに「日本ソマリア青年機構」を創設しました。
当初は紛争孤児の留学支援などを行っていましたが、もっと根本的な紛争解決をしたいと思っていたそうです。
ソマリアの過激な若者たちを更生させれば治安改善がはかれるのではないか?という思いから、更生と社会復帰プログラム「Movement with Gangsters」を始めました。
彼らと同年代であるという強みを活かして、寄り添うような形で話を聞いて彼らの意識を変えていったそうですね。
プログラム開始から4年間で、90人ほどの若者を更生させた実績を作りました。
早稲田大学卒業後は、「ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス」に入学して紛争解決の理論を学びます。
このイギリスへの留学で英語力も付けたそうですね。
大学院在学中から現在もソマリアで社会復帰支援を続けていますが、紛争中のソマリアでの活動は毎日危険と隣り合わせ。
それでも永井陽右さんが活動を続けるのは、昔行っていたいじめに対する罪滅ぼしの意識と、誰かがやらなければいけないという強い使命感のためだそうですね。
永井陽右のプロフィール
【朝日新聞】 憎しみの連鎖、「わかり合えない」から始める解決の道 永井陽右さん https://t.co/80zeJ7rcmv pic.twitter.com/2p4sLXhmAC
— ニュース速報 (@news_sokuhou) January 17, 2023
名前:永井陽右(ながい ようすけ)
生年月日:1991年
年齢:31歳(2023年2月現在)
出身地:神奈川県海老名市
職業:NPO 法人「アクセプト・インターナショナル」代表理事
永井陽右さんはこれまでに
2014年 第28回人間力大賞(青年版国民栄誉賞)、外務大臣奨励賞受賞
2015年 小野梓記念賞特別賞受賞
2021年 King Hamad Award ピースアワード受賞
2022年 中曽根康弘賞受賞
など数多くの受賞歴があります。
まとめ
永井陽右さんの出身高校は藤嶺学園藤沢高等学校で、大学は早稲田大学教育学部複合文化学科でした。
永井陽右さんは大学在学中からソマリアの紛争解決に尽力されていますが、過去に行っていたいじめの罪滅ぼしの意識が原動力の1つでもあるようでした。
誰もやらないからこそ誰かがやらなければいけないという強い使命感を持ち、世界で一番危険とされるソマリアでの活動を続けている永井陽右さん。
これからもその活動を応援していきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。